
先輩は稼げる稼げるって言うけど、なんでシステムエンジニア(SE)は、そんなに給料いいんですか?

単価が高いからね。
1番上の商流では、月の単価は100万とかだから。

うーん…
なんで、そもそも単価が100万なんてことになるんですか?
システムエンジニア(SE)は稼げます。
そもそも、なぜ高卒26歳の私なんかが、年収600万も稼げるのか?説明したいと思います。
細かいことも書いていますので、↓目次より、興味のあるところからどうぞ!
エンジニアの単価は高い
私達システムエンジニア(SE)は月単位で派遣(出向)し、報酬を得ます。
家政婦さんとか、キャンペーンガールとか、なんならTSUTAYAのDVDと一緒ですね(笑)
月いくらです。と言って貸し出されます。レンタル料です。
で、システムエンジニア(SE)はその貸出金額が50~150万なんです。
この金額になったのは、ただただ、需要と供給の均衡価格だからです。
50万なら働くよって人と、50万なら雇うよっていう人の人数の均衡が取れたわけですね。
50万で雇いたくても、60万でしか働きませんよって人しかいなければ、雇う側が妥協して60万で雇いますね。
50万で雇って欲しくても、50万で雇われるよって人が10人いて、雇用枠が5人しかなければ、5人は雇ってもらえません。
どうしても雇って欲しい人は値下げをしますね。そうすると値下げ競争が起きて、相場は下がっていきます。
20万で使える人がうようよ出てきたら、当然相場は20万になっていきます。
そんな、需要と供給の戦いがあったうえで、現在は50~150万で落ち着いている。ということです。
SEの単価が高い理由
この相場が高い原因は二つあります。
システムエンジニア(SE)が不足しているから
単純に、需要>供給だから。
だから値段が下がっていきません。
SESがあるから ~SESの成り立ち、歴史~
SESという仕組みがあります。この仕組みのせいでかおかげでか、システムエンジニア(SE)の単価は高いのです。
SESとはなにか…?検索すれば、難しいことはたくさんで出来ますが、SE経験のない方には分かりずらいと思うので、成り立ちと共に説明したいと思います。
システムが欲しい会社の思い
例えば、ある洋服ブランドを立ち上げようとした時に、服の在庫管理のシステムが欲しかったとします。
そのシステムがないと管理ができないので、システムが完成してから店舗を設けたいです。
なので、できるだけ早くシステムが欲しいですね。そのためにSEを雇いたいです。
ただ、完成してしまえば、そのSEはお役御免です。
つまり、お店の理想としては、すぐ雇えて、3ヶ月間システムを作ったら、解雇できるSEが欲しいです。
ただし、そんな便利な人はなかなか集まりません。
派遣を募集しても人が集まらない
そのため、派遣を募集します。
ですが、派遣はその雇用形態から、家庭を持つ男性の方は働きにくいですね。
安定も保証もないし、ボーナスもない。
なので人が集まりません。そうすると前述した通り、均衡金額が上がって行きます。
派遣されれば100万もらえるのに、安定と保証がないから、なりたがる人が少ない…
そこで賢い経営者は考えました。
正社員として雇い、安定と保証を与える代わりに、マージンを多めに取ろう。と。
そうして、
正社員として雇います。保証はうちがします。だから、派遣を求めている会社に派遣されてね。という小さいIT企業がたくさんできました。
これが、SES、人売りと言われる仕組みの原点です。
もちろん派遣先がなくなった場合には、売り上げは上がらなくなります。
でも、そのために、マージンを多めに取って貯めておく。
仕事がなくなれば、その貯めたお金からお給料を払っていく。という仕組みを作りました。
どの会社が信頼できるのか?
ただし、問題がありました。小さい会社がたくさん出来てしまったので、
在庫管理のシステムが欲しいブランド会社からは、どの会社が信用のできる会社かわからないのです。
3ヶ月後に開店を控えたブランド会社は、絶対に3ヶ月後にシステムの完成が必要です。
変なところに依頼することで、やっぱり出来ませんでした…。となられてしまうと困ります。
そのため、システムの品質や納期の保証をするための大きい会社ができました。SIerと言われる会社です。よく出てくるのは、富士通、日立、NTTなんかですね。
この会社は、ブランド会社から仕事を受け、たくさんある小さい会社に仕事を投げます。
進捗を監視し、ちゃんと出来ているか、確認します。
初めて取引する会社には小さい仕事を依頼し、信用できる会社には大きい仕事も依頼していきます。
何かあった時には責任を取ります。賠償金の時もあるし、急ぎ別の会社に依頼し直し、作り直しをさせることもあります。
ブランド会社は、多少金額が高くなっても、この大きいSierに仕事を依頼するのが安心だと考え、仕事を依頼します。
そうして、その口コミが広がって行き、皆がこの大きいSierに仕事を依頼するようになっていくのです。
そうすると、そのうち、小さいIT企業が、自分にもSierができるのではないかと、小さいSierを作っていきます。この小さいSierは大きいSierに信用を売り、大きいSierから大きい仕事をもらいやすくなっていきます。小さいSierは更に小さい会社から人を集めるようになります。
Sierが出現した結果
Sierがマージンをとります。間に会社が入れば入るほど、マージンが取られます。
そのため、個人に30万のお給料を確保するために、一番上のSierは単価を50~150万円でお金を取る必要があるのです。
そうしてSEの単価は高まってきました。
高騰した単価を逆手にとる
今度は、その高騰した単価を逆手に取る人達が現れました。
マージンを減らそう。減らした分は自分が貰おうという考えです。
10万のマージンをとる会社が3社、間に入っているなら、2社にすれば、10万収入が増えます。
正社員として安定するために、20万のマージンが取られるなら、フリーランス(自営業)になれば、20万の収入が増えます。フリーランスになると収入が増える話はこちらで詳しく解説しています。
そうこうした上で、最初に戻りますが、上手いこと均衡が取れた単価が、50~150万なわけです。
なので、5年目の新人ですが、なんとかフリーランスの私は年収600万が頂けています。
またフリーランスでなくても、一般職と比べると、SEのお給料は高い傾向にあります。
詳しくは正社員、派遣社員、フリーランスを全て経験した、私の収入推移を見て頂ければと思います。
SEなら未経験でも、そこそこのお給料が見込めます。
私の所属しているフリーランスのエージェントでは、私が面倒を見るのが条件ではあるのですが、新人でも30万円スタートと言われています。
条件は、私が一緒に働きたくなくない人(笑)
普通にコミュニケーションが取れれば、私は一緒に働けますので、まぁ、そういうことですよね(笑)
コミュニケーションさえ取れればいいということです(笑)
未経験からSEを目指したい方はこちらの記事も見て頂けると嬉しいです(ㅅ´ ˘ `)♡
私の考えるSEのなり方4種類を説明しています。
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